インバウンド、アウトバウンドとはよく耳にする言葉ですが、その意味や正しい使い方などをしっかり理解していない人も少なくありません。なので今回は、ビジネスにおけるインバウンドマーケティングやアウトバウンドマーケティングにはどのような意味があるのか、メリットや、デメリットも具体的にご紹介していきます。
目次
アウトバウンドマーケティングの意味とは
アウトバウンドマーケティングとは、英語で外向きの意味を持っているアウトバウンドという言葉を使われているのを想像できるように、商品やサービスなどを持つ企業が外側、要するにお客様に向けて積極的に広告や電話などのアプローチを取ることで、サービスなどの利用を進めるというマーケティング方法のことを意味します。また、プッシュ型マーケティングと呼ばれることもあります。
アウトバウンドマーケティングの具体的な方法
アウトバウンドマーケティングはさまざまな方法によって行われています。
例1、代表的な方法はダイレクトメールです。郵便やEメール、FAXなどのダイレクトメールを使い、企業側からお客様に商品やサービスに関係する情報を提供します。また、ダイレクトメールと同じくらい代表的な方法としては広告があります。広告といってもさまざまな種類があります。
例2、雑誌広告やテレビのCM、インターネット広告や新聞広告です。こういった広告による方法は、企業の持つお客様リスト以外にアプローチすることができることやお客様からのお問合せや購入をデータとし計測できるメリットがあります。アウトバウンドマーケティングには展示会という方法もあります。展示会は同じ種類の複数の企業が集まり、各企業が持つサービスや商品を提示して紹介するといったものです。この方法は多くの見込みお客様に対し直接アプローチできることやジャンルが決まっている展示会に来ている興味が高いお客様が多くいるというメリットがあります。
さらに、テレアポという方法もあります。テレアポとは営業電話のことです。この方法は、お客様に対し電話をかけて、その会話の中で商談のアポを取りつけ、実際の購入につなげるといったことが行われます。この方法では、実際に情報を集めてお客様の元に行く営業より、数をこなせることやトークスクリプトを参考にして話すことができるので、経験があまりなくてもある程度の成果が期待できるといったメリットがあります。
アウトバウンドマーケティングの主なメリット、デメリット
上述のようなさまざまな方法があるアウトバウンドマーケティングには何個かのメリットがあります。
例えば、一定の予算をかけた上でデータを計測することによって、費用対効果がわかるので、今後の予想もしやすくなります。また、企業側から積極的にアプローチするために短い期間で成果が見込めることなどといったメリットがあります。
反対にデメリットもあります。
例えば、大きな成果を出すためには広告を出すための費用が大きくなります。また、費用をかけている間は成果は出ていますが、それを止めた時には成果が止まるということがアウトバウンドマーケティングのデメリットです。
インバウンドマーケティングの意味とは
インバウンドマーケティングとは、外向きの意味を持っているアウトバウンドとは反対の内向きの意味を持つインバウンドが使われています。
インバウンドマーケティングとはアウトバウンドマーケティングのように企業側から外側のお客様にアプローチではなく、お客様側から企業に対して、アプローチをかけるようにさまざまな方法を行うのがインバウンドマーケティングです。
インバウンドマーケティングの具体的な方法
インバウンドマーケティングの方法は大きくわけて4つのステップがあります。
ステップ１
1つ目のステップはattractです。このステップは主にお客様の興味を持たせることを目的としています。また、このステップでは主に多くの潜在顧客を集めることによってさまざまな作戦が行われます。
ステップ２
2つ目のステップは、convertです。このステップでは1つ目のステップで集めた明確ではないお客様の情報を提供してもらうことを目的にしています。具体的に、名前やメールアドレス、電話番号などといった情報です。しかし、単純にウェブサイトに集まった人に対しこれらの情報を教えてもらうのはとても難しいです。
ステップ3
3つ目のステップは、closeです。このステップでは2つ目のステップで情報を提供してもらうことで見込み顧客に変えた人たちを実際にお客様にすることを目指しています。具体的には、ステップ2で取ったメールアドレスなどを使ってコミュニケーションを取り、提供しているサービスや商品に対し、買ってもらう意欲を高めるといったことを行います。最後には営業部などからアプローチを取って、実際に買ってもらうようにクロージングをかけます。
ステップ4
最後のステップは、delightです。これは、インバウンドマーケティングにおける最後のステップです。実際に商品を買ってもらったお客様に対し細かいサポートを行うことでお客様の満足度を上げさせ、そのお客様が口コミを残すことで多くの人にアプローチをかけるといったことを目的にしています。このように、インバウンドマーケティングには4つのステップをすることによって行われます。
インバウンドマーケティングの主なメリット、デメリット
インバウンドマーケティングを取り入れるメリットは、方法によってアウトバウンドマーケティングのように大きな予算を使う必要がないということです。また、SEO対策を使用するコンテンツの内容は、一度ではなく長い期間の成果の発生が期待できるといったこともインバウンドマーケティングのメリットの1つです。
一方、インバウンドマーケティングみたいに使う費用に対し成果が直接的に出るわけではないので、予算に対する成果の発生の予想が困難ということが挙げられます。
また、インバウンドマーケティングの4つのステップを全部行い、実際に成果までは少しの期間が必要だというデメリットもあります。
まとめ
アウトバウンドマーケティングは、企業側から積極的にお客様に対しアプローチを行うことで買い上げなどを進める方法ですが、インバウンドマーケティングは逆にお客様側から自ら企業に対し、アプローチを取るような計画を取る方法です。
このように2つのマーケティングにはそれぞれ異なったメリットやデメリットがあります。なので実際は、それぞれの企業が優先することにあったマーケティング方法を選択する必要があります。
