「マネジメント」について、しっかりと理解できている人はあまり多くありません。そこで今回この記事では、マネジメントの目標や、仕事内容についてご紹介していきます。また、今後のマネジメントに求められる4つのポイントもご紹介していきます。
目次
マネジメントとは
「マネジメント」という単語は普段から日本語のように使っていると思いますが、改めてこの言葉に関して考えていきたいと思います。
マネジメントを調べると「管理」「経営」という意味を持つ言葉で、組織において目標を設定し、その目標を達成するためには、組織の限りある資源を効率的に活用することを表しています。マネジャーや管理職は自分の業務だけではなく、業務と組織を管理する能力が問われます。成績の良かったセールスマネージャーとしても素晴らしい能力が発揮できるとは限りません。
プレーヤーからマネージャーに昇格すると、今までとは違う壁にぶつかります。昇格したばかりの新人マネージャーの多くは部下に対する以下のような課題を感じているようです。
・部下の育成が出来ない、仕事を任せられない
・組織目標や予想図が打ち出せず組織をまとめられない
・組織との調整がうまくいかない
部下を育てられず、いつまでたっても自分自身の業務が減りません。
結果、プレーヤーとしての負担が高くなってしまい、マネジメントの比率が低くなってしまいます。このような問題を解決するためには、マネジメントのスキルを高める必要があります。
マネジャーの役割と仕事内容
前記のように、マネジャーの役割は自分の業務だけではなく、組織を管理することです。
お金だけではなく組織メンバーのモチベーションを含め、組織の進むべき方向に必要な力、すべてを管理して「成果」につなげることが求められます。成果を上げる上で、特に重要なことは部下の指導と育成です。次に、具体的にマネージャーとしての仕事内容をご紹介していきます。
1.部下に仕事を任せられる環境を作る
部下の育成は当たり前ですが、そのための意欲を引き出すモチベーションを作ることが大切です。マネージャーは部下に仕事を渡すだけではなく、部下がチーム内で働きやすいような環境を整えることが必要です。
2.目標を設定し組織として予想図を表す
自身のやっている仕事がどの方向に向かっているのか、マネージャーが示してあげる必要があります。予想図を共有することによって部下の組織への取り組みが高まります。
3.部下に適切な指導を行う
任せた仕事に対して「なんでできていないんだ?」と駄目だしをすることが指導とは言えません。部下が成長するためには業務の何が問題なのかを意識させる必要があります。また、精神的なサポートも必要になります。なので、マネジャーは部下に仕事を任せるだけではなく、業務内容を把握しておく必要があります。
4.目標に対するフィードバックを行う
部下と定期的に仕事や業務の進行状況を確認し、改善のポイントをフィードバックするようにしましょう。いい印象を作ることによって、部下とのコミュニケーションが取れる組織が作られます。
上述の1~4を行うことで、部下との信頼関係を作ることができるので、仕事がしやすくなるはずです。マネジャーは正しくマネジメントを行い、自分自身を含めた人材育成を心掛ける必要があります。会社にとっても、重要なのは「人材」です。マネージャー次第で強い組織を構成する場合もあれば、強みを引き出せずに終わってしまう場合もあります。
正しくマネジメントを行い、自分自身を含めた人材育成に心掛ける必要があります。
マネージャーに必要なスキルとは
マネージャーは組織を管理する立場として多くのことが求められます。
前述したように、一担当者として実行をしていた業務と、管理職としてマネージャー業務で求められる質が異なります。マネージャーだからこそ壁にぶつかることも多くあります。なので、マネージャーに必要なスキルを4つご紹介します。
1.的確な決断を行う
人は何かを判断しなければいけない時、価値観や理念を中心に物事を考えます。マネージャーの判断がぶれてしまうと部下への不信感を与えてしまいます。また、マネージャー自身が未来像を強く持ち、それを基準として意思決定をすることで組織を引っ張っる力が増えます。
2.コミュニケーション能力を磨く
当たり前ですが、コミュニケーションは相手がいて初めて成り立ちます。発信する立場の人は、発信する側の立場も理解しなければいけません。
受け手は理解しているのか、だいたい受け入れられるのか、何を期待しているのか。コミュニケーションの受け側が部下であっても、取引先でも同じですが、「受信する側」についての理解を深め、コミュニケーションを受け取ることが重要です。
3.管理能力を高める
管理能力といってもいきなり難しいことをするのではなく、業績に対する評価を行います。組織が立てた目標に対し、現状を把握し方向性の見直しが必要なのかどうなのかを判断します。「管理する」とは仕事を部下に任せて、あとは怒鳴るのではなく、現状を把握し今後の進む方向を修正することを表します。
4.経営に関する知識を活用する
オペレーター時代とは異なりマネージャーには最小限の経営に関係する知識が必要です。
経営の知識を使えばすべて物事がうまくいくとは限りませんが経営課題を認識してその本質を見る力が必要です。
しかし、このようなことを学べば「素晴らしいマネージャーになれる」という万能薬はありません。複数の要素が関係してくるので、少なくても、1~4の事を意識しひとつひとつマネージャーに必要なスキルを学びましょう。
まとめ
今回は、マネジメントとは何か、マネージャーが担当する仕事と役割に関してご紹介してきました。
組織を管理するマネージャーには、オペレーター時代とは異なる高いレベルの予想図を持って部下を指導し、組織を引っ張っていかなければいけません。ただし、組織を引っ張ることは簡単なことではありません。なので、今回ご紹介したようなマネジメントスキルを高めることから挑戦してみてください。